ポーカーフェイス

2004-01-11

ポーカーフェイスという言い方がある。
野球における投手に関してよく言われることでもある。
ポーカーフェイスということは確かに打者からはその心理状態が読み取れないということであり、勝負の世界では必要な場面もあるようには思う。
しかし元々ポーカーにおける駆け引きにおいて言われている以上、野球における場合とは自ずから差異が出てくるものと考える。
プロ野球の世界でも確かにポーカーフェイスを装った投手も見かける。
しかし私の個人的な感想を言わせてもらうならば、あれはポーカーフェイスと言うよりは、単なる死に顔にしか見て取れない。
表情に奥行きがあって懐深く感じられる雰囲気のなかで初めて、打者からは得体の知れない投手だと思えるのではないのだろうか。
野球は格闘技である。
魂と魂のぶつかり合いである。
生気のない死に顔がテレビスクリーンに大写しされた時、ぞっとしてしまうし、そんな選手はどうしても好きになれないのが本音でもある。
いろんな選手を思い出すけれども、昔ザトペック投法と言わしめた阪神・村山投手や喧嘩投法と言われた中日・星野投手。
勝てば大いに吠えて見せて、負ければ大いに悔しがって見せる。
それが本来の勝負の世界の表情であっていいのではないか。
まだ駆け出しの薄っぺらな投手のポーカーフェイスを気取った、仮面のような表情に接する時、その薄っぺらさに同情すらしてしまうのは私だけであろうか。
所詮ポーカーフェイスはトランプの世界の中でのことだと考えておいたほうが、どうも良さそうである。

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