平成の天才打者

広島・前田がアキレス腱をきったのはいつだったか。
その時の状況を今でもはっきりと覚えている。
2塁を回ったところで悲劇は起きた。
前田はそれでも這うようにして3塁に向かっていた。
その姿になみだを押さえることができなかった。
前田らしいと言えばそれまでだが。
復帰してきた前田を応援し続けてきた。
しかしライトの守備位置につこうとする前田の後姿は痛々しかった。
本当に痛々しかった。
そこまでしなくても、やめてくれと言いたくなるほどの彼の背中がそこにあった。
前田にとっても長かったこれまでの思いからか、彼の口から出てきた言葉は、「三途の川から帰って来た。」
彼らしい言葉と言えはしないだろうか。
最近の前田には本当に久しぶりに、はっきりとした明るさが戻って来た。
あの頼もしい前田が戻って来た。
後半戦の試合ではほとんど毎試合安打を放って来ている。試合の終った暗いグラウンドを一人走り続ける彼の後ろ姿に最高のエールを送り続けたい。

Copyright© 2000 口コミ・評判・独り言 平成の出来事雑感 All Rights Reserved.