荘川桜

プロジェクトXでの話である。
樹齢400年という。
戦国の世にムラの無事を祈って植えられた桜だという。
世は昭和の高度成長期。電源開発のためにダム湖の下に消える運命だった桜であった。
その桜を移植しようと人々は立ち上がった。
東海一の植木職人と弟子7人。
枝を一つ切り落としただけで腐ってしまうような弱い桜を移植すると言うのだった。
前代未聞の作戦に多くの人の応援が重ねあわされて、作戦は無事成功した。
そして今また満開の桜を訪れる人々に披露しているという。
その桜の木の下で世話をやく男性が一人。
当時の植木職人の棟梁のお孫さんと聞く。
祖父の思いを守って命をかけて、その桜を守るのだという。
人は祖父から、親から受け取ったものを手渡して次の世代に受け継いでいく。
それが伝統として、そしていつか伝説となって後世の人に受け継がれていくのである。

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